読者の疑問

働けなくなって生活保護を受けています
引越したいんだけど
生活保護受給者に貸してくれる部屋を探す方法を
知りたいです?
このような読者の疑問にお答えいたします
生活保護受給者でとても気になるものの一つが部屋探しです
本当に貸してもらえる部屋があるのか不安だったり実際にどのようにして借りるのか初めてだと分からないことも多いですね
この記事では生活保護受給者が部屋を探す手順や上手にかりる方法を説明しています
『手堅い』ので受給者大歓迎というスタンスの場合もあり意外とすぐ見つかったりもします
それでは順を追って説明しますね

筆者は建築関連で20年働いた後不動産会社で4年勤務
宅地建物取引士であり、自らの引越経験は12回
この経験を生かして執筆しています
生活保護受給者でも部屋を借りられるのか

生活保護者でも借りられます!
生活保護を受給中の多くの方が賃貸住宅に住んでいます
しかし一定のルールがあるので制度に沿った探し方をしないと努力も水の泡になってしまいます
又 ひとまかせにしすぎないことも良い部屋選びの基本です
決められた金額の中で探すようになるので高級賃貸などは望めませんが、住めば都でいい部屋も見つかります
不動産屋さんを味方につけると部屋探しのハードルがぐんと下がりますよ
ビレッジハウス公式HP>>敷金なし・礼金なし・更新料なし・全国47の都道府県に100,000室以上!
生活保護受給者の部屋探しの方法
生活保護者の部屋探しから賃貸契約までの流れ
step
1住宅扶助の許可をとる(担当の役所)
生活保護で住宅扶助と呼ばれる家賃を出してもらうためにはケースワーカーさんに相談しておく必要があります
上限の費用の確認と財源確保(急には出して貰えないこともある)の為、先に自治体の窓口でケースワーカー(相談員)に相談し、家賃額等の了承を受けておきます
急な相談だと引越のスケジュールが後手後手になるので、引越の必要が出てきたら早めに伝えておく方がいいです
また引越シーズンに当たる2月3月は役所の年度末なので窓口自体も込み合います
それも踏まえた上で出来るだけ早めに行動しましょう
*引っ越し希望時期の3か月ぐらい前だとゆっくりと部屋探しも出来ます
step
2不動産会社で物件を探す
生活保護を受給していることを伝えて物件を紹介してもらいます
良い物件が見つかったら、不動産屋の担当者に入居にかかる初期費用の見積もりを作成を依頼しましょう
不動産屋の担当も見積もりも仕事の家なので言えばすぐにもらえます
また最初に保護を受けていることを言っておくと生活保護者用の別見積もりを作ることも有ります
一時扶助では契約時に支払う初期費用が足りない場合などに限って大家さんの許可をもらって減額してくれる物件などもあります
*大家さんが生活保護受給者歓迎している物件の多くが融通を利かしてくれることが多いです
例えば本当は敷金がいるけど無しにしたり、前払いクリーニング費を退去時に変更したりで工夫できるのです

参考記事 >> 【賃貸の内見ポイント】詳しくわかると部屋探しが驚くほど楽になる
step
3ケースワーカーに報告して了承をとる
物件情報と見積額を報告してその物件で良いか担当者の承諾をもらう必要があります
ケースワーカー一人で決められないことも有る為、返答まで2~3日かかかることも有ります
役所なのでその部署の上司に了承をもらうため時間がかかります
ただし役所にも1か月に使える予算があるので引越が集中してしまうとすぐに許可が出ない場合も!
日ごろからの担当ケースワーカーとのコミュニケーションが取れていれば引っ越し費用も想定内なので早くすすみます

step
4入居申し込み・入居審査
担当ケースワーカーのOKがでたら不動産屋に部屋の申し込みをします
家主や管理会社の審査を経て結果が分かります
収入の安定している保証人がある場合は保証会社を使ったりできますが、毎年の更新料がかかることも有るので出来れば保証会社を使わない方が安心ですね
又会社によっては毎年の更新料がかからない保証プランも有るので要確認してみて下さいね
初期費用が何千円か安いばかりに毎年1万円の更新料がかかるなんてこともあり得ますので注意しましょう!!
注意ポイント
申し込み前までに物件の内見を済ませておきましょう
入居審査が通ってから物件をはじめて見て想像していたのと違うのでキャンセルする人がいます
不動産屋の担当者が家主に無理を言って承諾を貰っていた場合などは折角の好意が水の泡になるので、そういう事態を避けるためにも内見はとても重要です
気に入った物件がないのであれば見つかるまで探しましょう
step
5契約日程を決める
ケースワーカーさんに初期費用が用意できる日確認して不動産屋の担当者と契約の契約の日程を決めます
契約書の作成時間等も必要になるので当日すぐには用意できない場合も多いので余裕をもって契約に臨めるように担当者と打合せしましょう
不動産屋の担当者も役所次第で契約日が決まることはわかっているので焦らなくても大丈夫です
step
6引越し会社から見積もりを取る

契約の日取りが決まったら、引越の準備もしておきましょう
荷物が多い場合は何社か見積もりを取ることで引越しを安く抑えられるので2~3社で見積もってもらうとよいでしょう
引越しやさんによっては引越が決まったら引越用の段ボールを無料でくれるので貰っておくといいですね
引越し会社を決めたらケースワーカーに見積書を提出します
step
7不動産屋で契約する(賃貸借契約を結ぶ)
初期費用を受け取り不動産会社で契約します
契約時に部屋の鍵を受け取ります
契約が済んで鍵を渡して貰ったら合鍵を作っておくと良いですね
ホームセンターなどで500円ぐらいで作れます
契約書と領収書をケースワーカーに提出
契約書の中には物件の設備関連(主に電気、ガス、水道)の連絡先が入っているので要確認!
電力は当日でも間に合う場合が多いですが特にガスの場合は当日では間に合わないことも有ります
早めに連絡して引越しの日に開栓してもらえるようにしておきましょう

step
8新居に引越しをする
引越前に転居費用を受け取り、引越します
引越しやさんから受け取った領収書を担当ケースワーカーに提出
不備書類がないか確認して貰いましょう!
step
9新居で生活開始

いよいよ新居で生活の開始です!!!

でも引っ越せてよかったぁ
ご近所の方への挨拶とお世話になった担当者などにも一言お礼を言っておきましょうね

参考記事 >> 1か月で探したい人、疲れた人、必読!【失敗しない部屋探し5】
役所支給の住宅扶助に含まれるもの・含まれないもの
住宅扶助は住宅に関する補助で、部屋代に当たるものですが、部屋代以外に支払う項目(共益費、水道光熱費など)は生活扶助に分類されます
最初の契約時に支払う敷金・礼金・仲介手数料・火災保険料などの初期費用は一時扶助という形で自治体の基準の範囲で支払ってもらえます
ただし各自治体によって金額の上限が決められています
住宅扶助の範囲内で借りることが望ましいですね

生活保護者の部屋探しの実情
生活保護者が部屋を借りる時、断られることが多い理由3選
生活保護受給者は断られることが多いのも実情です
保護をもらってる人の中には保護費をギャンブルにつぎ込んで家賃が払えなくなる人も一定数います
過去にそういうトラブルがあった場合大家さんは非常にシビアになるので断る場合も多いのです
- 不動産会社が取り扱わない
手続きも頻雑でトラブルも想定される場合が多いためそもそも取り扱い事態をしない不動産屋もあります
- 家主から懸念される場合
過去の事例やうわさなどから家主からNGされることもあります
『生活保護者お断り』の物件もあります
その場合はすっぱりとあきらめた方がよいです
- 保証人がつけられない
生活保護受給者OKでも保証人必須の物件があります
生活保護を受けている段階で保証人がいない場合も多いのでこのような物件はそもそも候補に入れない方がいいでしょう
色々と制約も多いですが探せばみつかるので安心して下さい
生活保護受給者が家主から懸念される理由
家賃のトラブル
家賃の滞納が起こることもあり、又滞納してしまった場合に滞納金を一度に払えないことが多いためです
保護費の支給日に全額引出して賭け事や酒代に使ってしまう受給者もいます
受給者の多くはまじめに支払いしているのですが、やや一般に比べて多いのです

住人間のトラブル
生活保護受給者は基本的に何らかの事情で仕事についていない場合が多く、家にいる時間も多くなります
必然的に近隣が気になったりでトラブルも多くなる傾向があります
部屋を借りるときの審査は通りますか?
基本的には連帯保証人がいれば審査に通る確率は高いと言えます
もし保証人がいない場合でも「審査に通る物件」の探し方があります
地元の賃貸物件を扱う不動産店などでは生活保護者向けや生活保護者でもOKという物件を抱えていることが多いです
生活保護という最低限の保証なので華美な物件はほぼ皆無だと思っていた方がよいです

古くてもリフォームして内部がきれいになっている物件などを探すとよいですね
生活保護者の場合は役所が保証人になってくれるの?
残念ながら役所が保証人になってくれることはありません
保証人が必要な物件を借りるのは難しいと言えます
どうしても気に入った物件があった場合は管理会社や家主に交渉して熱意と誠意を見てもらえば道が開けることもあり得ます
生活保護に特化した専門不動産があるの?
首都圏ではあるようですが地方では特化するほど案件もないので難しいです
生活保護を受けている方の移動手段としては電車やバスなどの公共機関か自転車や原付バイクが多いと思いますので近隣の不動産店に足を運ぶ方がよいと思います
賃貸サイトなどで物件を選んで問い合わせるのもいいでしょう
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無職でも部屋を借りれます!【失敗しない部屋探し2】
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アパートを借りてから生活保護を受給する方がいいの?
制約は多くなってしまうと思いますが、生活保護では払いきれない家賃の物件などを借りてしまっては元も子もありません
生活保護を申請する予定であるならば初期費用を一時補助で負担してもらった方がよいです
生活保護者向けの専用住宅はありますか?
生活保護だけに特化したというのは聞いたことがありません
特化するメリットがないからです
公営住宅などは低所得者でも入りやすい物件などありますが入居するのに抵抗のある方も多いように思います
以前働いてない路上生活者を集めて簡易宿舎をあてがい生活保護を受給させてその中から住居費等との名目でほぼ全額を巻き上げていた悪徳業者がいましたが最近では聞かなくなりました
自治体の供給する賃貸住宅など低所得者向けの住宅や生活保護者でも大丈夫な物件を見つけるというのが妥当でしょう
ソフトバンクグループの「ビレッジハウス・マネジメント株式会社」は取得した雇用促進住宅を低価格賃貸住宅「ビレッジハウス」として入居者の募集しています
物件は古いが貸し出し前にリニューアルしているという点や、各都道府県に物件がある、又生活保護者にも門徒を開いている点などで人気があります
生活保護受給者が部屋を探すときの注意点【重要です】
不動産屋には最初に生活保護受給者であることをいう
先に言うことによって借りられる物件や交渉できそうな物件を紹介してくれるからです
生活保護を受給していると部屋を貸してもらえないかもしれないから受給者であることは直前まで黙っている人がいます
これは物件が見つかったときにわかることなので最初から言っておくようにしましょう
又知っていると知っていないでは物件の選択も大きく違います

ケースワーカに事前に相談しておく
相談なしで決めてもすぐに一時補助が出るとは限りません
最初に相談しておくことでスムーズに進みます
予算取りをしてもらっておきましょう
エアコンのある部屋を選ぶ
自分で購入が難しそうならエアコンがある物件にしましょう
春先は気にしないことが多いですが、夏場になってくると暑くて大変です
エアコンは必需品です
まとめ

借りる、借りれない、いろいろなことが予想されますが、一つだけ言えることは、不動産屋の担当者はあなたを観察しているという事です
✅ 大家に紹介して大丈夫か
✅ ゴミ屋敷にならないか
✅ トラブルを起こしそうではないか
などをあなたの身なりや言動から推測します
ここまで言えばお分かりかと思いますが、不動産屋に連絡したときから部屋探しは始まっています
やはり生活保護受給というのは物件探しにおいてハンデとなるので最初の印象がとても大事だと思います
営業担当者も人間です
好き嫌いなどの感情も有る為、どれだけ真剣に物件を探してくれるかはとっても大きなポイントです
担当者が味方に付いてくれるととても心強いですよ
それでは良い部屋探しでハッピーライフを!
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