読者の疑問

何月に探すのがいいでしょうか?
筆者は建築関連で20年働いた後不動産会社で4年勤務
宅地建物取引士であり、自らの引越経験も12回あります
この経験を生かして執筆しています
費用優先ならオフシーズン、部屋重視ならオンシーズン
結論から言うと安く引っ越したいなら不動産市場の閑散期
つまりオフシーズンを狙うべきです
オフシーズンの時期は具体的にいつ頃なのか
繁忙期「オンシーズン」9月~4月
秋の人事異動が始まる8月下旬から徐々に忙しくなり始めます
ピークは2月後半から4月上旬ですがその年によって一番のピークは微妙に違います
部屋も入退去がひっきりなしの状態です
不動産屋ではゴールデンウィークを境に来客がめっきり減ってきます
閑散期「オフシーズン」5月~8月
不動産屋の閑散期は5月~8月です
この時期に部屋探しするのは“新婚さん”か“困った客”が多いというのが業界では暗黙の了解事です
オフシーズンに部屋を探すメリット
家賃が交渉で安くなる確率がオンシーズンに比べて高い
オフシーズンに空いている部屋は
- 前入居者がシーズン後に引っ越した
- 退去後の内装リフォームのため時期がずれた
- 新築物件
- 条件が悪く人気がない
1, 2は人気の物件でも起こり得ることでオフシーズンの部屋探しではこういった物件を探すようになります
家主としては『シーズンまで空き部屋でおいておくより、フリーレントを付けたり、礼金を無くすことによって入居者が決まるなら』と考え安くなることが多いと言えます
不動産業者も閑散期なので一人当たりの接客時間が多く取れるので、より丁寧なフォローが期待できます
家主への家賃交渉も積極的にやってくれることが多くなるでしょう
フリーレント物件が増える
家賃交渉の項目と考え方は同じですが
家賃よりアピール効果が大きいので「フリーレント2か月」なんて物件も出てきます
ポイント
物件の情報は日々変わるのでこまめにチェックしてみましょう
時間にゆとりがありじっくりと物件を探せる(契約をせかされることが少ない)
繁忙期にはいい物件を見つけても内見前に成約してしまうこともあります
ゆっくり吟味しすぎるとドンドン良い条件の部屋は風の如くなくなります
昨年のリベンジで内見なしで決めてしまう人もいるぐらいです
といった事情から不動産業者から部屋押さえを鬼のような形相で迫られることも・・・
物件も少ないが探している人も少ないので超人気物件以外はゆっくり考える時間もあります
時間をかけて考慮できるので失敗も少ないと言えるでしょう
引越料金も安い
引越しのオフシーズンとも重なる時期が多いのでこの費用が少しでも抑えられればずっとお得になります
またオフシーズンの平日だと繁忙期の休祝日の60%以上安くなるなることも多いようです
引越まとめサイトなどで数社から見積もりが取れると安い業者選びもできます
オフシーズンに部屋を探すデメリット
物件が少ない
圧倒的に流通物件数が少なくなります
空いてる部屋もたまたま時期がずれたものと元から人気のない部屋のどちらかでやはり良い物件から決まっていきます
物件が少ないことによって借りたい部屋に対して譲れない条件が多いほど部屋探しが困難になります
とことん部屋にこだわる人には難しい時期かもしれません
オフシーズンに良い物件を探すコツ
慌てずじっくりと探すにはうってつけなのがオフシーズン
出来るだけ安い物件をさがすならオフシーズンは最適です
しかし物件数が少なく自分の希望に合った物件がなかなか見つからないなんてことが多々のが現状です
費用面では引越費用なども含めて考えるとかなり割安になるので、この時期に引越しが出来れば出費を抑えることが出来ます
確率は低いけど全く良い物件がないわけでもないのでじっくりと探す覚悟なら見つかる可能性も!
その時に味方になってくれるのが不動産屋の担当者です
ポイント
空きがでたら連絡をくれるなんて約束していても人によっては実際に忘れているケースもあるので、こまめに連絡を入れて本気度をアピールしてみましょう
貴方の熱意がきっと伝わって手厚く対応してくれるでしょう
まとめ
物件とのめぐりあわせは縁なのかもしれません
物件探しは一期一会です
気に入った物件があったら早めに部屋押さえをしましょう
賃貸住宅の初期費用を安く!お得に! プロが教える8つの重要ポイント